「胃カメラは何歳から受けるべきなの?」
「子どもでも受けられるの?」
胃カメラの年齢制限について疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、胃カメラ検査を受けるべき年齢について解説します。
胃カメラは何歳から受けるべき?
症状がない場合は40歳頃から
特に異常がなければ、40歳を過ぎたあたりで一度胃カメラ検査を受けましょう。
胃がんの発症率は、20代、30代から徐々に増加し始め、40代で急激に上昇します。日本人は世界的に見ても胃がんの罹患率と死亡率が高い傾向にあります。
胃がんの初期段階では自覚症状がほとんどなく、自分では異常を感じていなくても胃に問題があるケースは少なくありません。ステージIで発見された場合の5年生存率は90%以上である一方で、胃がんが進行すると治療が難しくなり、死亡率も高くなります。このように、胃がんは早期発見と適切な治療が非常に重要です。
そのため、40歳以上の方は2年に1回のペースで胃カメラ検査を受けることをおすすめしています。これは、厚生労働省や国立がん研究センターなどの公的機関も推奨している予防策です。
胃カメラを受ける頻度については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
胃カメラは何年おきに受けるべき?適切な頻度とは
症状がある場合は年齢に関係なく受けるべき
何かしらの自覚症状があれば、年齢に関わらず胃カメラ検査を受けたほうがいいでしょう。早いうちに原因を特定できていれば、大きな問題になる前に治療できるからです。
以下のような症状がある場合は、胃カメラ検査が必要となる可能性があります。
- ・激しい吐き気や嘔吐
- ・持続する胃の痛みや不快感
- ・食欲不振
- ・継続的な体重減少
- ・吐血や下血
これらの症状は、食道、胃、十二指腸などの消化器官に異常がある可能性があります。そのため、症状を放置せずに検査を受けることが重要です。
ただし、胃カメラ検査の必要性は医師が判断します。したがって、症状がある場合はまず病院を受診し、診察を受けることが大切です。検査を受けるかどうかは、医師との相談の上で決定しましょう。
子どもでも胃カメラを受けるべき?
子どもが胃がんにかかるリスクは少ないため定期検診で胃カメラを受ける必要はありませんが、胃腫瘍などの疑いがある場合は胃カメラでの検査を行うこともあります。実際に小学生や中学生が胃カメラ検査を受けた事例もあります。ただし、喉から胃カメラを入れる不快感は子どもの方がより強く感じやすいため、まだ幼いお子さんの場合、他の検査方法を選択するのも一つの手段です。
なお、クリニックによっては対象年齢を中学生以上と設定している場合があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
胃カメラ検査は、40歳を過ぎたあたりから定期的に受けるようにしましょう。それより若い年齢であっても、不調を感じたら検査を受けることをおすすめします。当院でも胃カメラ検査(内視鏡検査)が可能です。どなたでもお気軽にご相談ください。