⼤腸がんの初期症状について

⼤腸がんの初期症状について

大腸がんの初期症状

大腸がんの初期症状

大腸がんは、日本人のがん罹患率・死亡率とも上位に位置している病気です。進行した大腸がんは命に関わりますが、その一方で早期に発見・治療できれば完治が期待できます。そのためには、大腸炎がんの症状の現れ方について正しく知り、適切な対処をとることが重要です。
「便秘が続く」「便潜血検査で陽性になった」などの気になる症状がある方、何となく調子が優れない方は、箕面市・箕面萱野駅のながい内科循環器内科クリニックへお気軽にご相談ください。

大腸がんの基本知識

大腸がんは、大腸の粘膜から発生するがんです。発生部位によって症状の現れ方に違いがあり、直腸やS状結腸などの左側結腸に発生するがんは、比較的早期から便の形状変化や血便などの症状が現れやすい傾向があります。一方、盲腸や上行結腸などの右側結腸のがんは症状が現れにくく、あっても貧血や腹部の不快感程度なので、がんの発生に気づきにくいという特徴があります。

要注意の5大初期症状

血便

血便は鮮血や暗赤色の血が便に混じる、あるいは便に付着する形で確認できます。消化管内での出血を示すサインで、大腸がんの代表的な症状の1つでもあります。
大腸がんの場合であれば、大腸内で便が通過する際に、腫瘍の表面が便と擦れて傷つくことで出血が起こります。少量の出血であれば便の見た目は変わりませんが、便潜血検査では陽性反応が出ます。

痔との混同に注意

血便のもう1つの原因として痔が挙げられます。特に長年痔を患っている方は、血便が出てもあまり気にされないかと思います。しかし、痔と思い込んで放置した結果、大腸がんが進行してしまうケースが多々見られます。以下のような特徴がある場合は、大腸がんの可能性も考慮して早めに受診してください。

  • 排便時の出血が継続する
  • 以前は出血していなかったのに突然出血が始まった
  • 40歳以上で急な出血がある など

便通異常

がんが大腸内腔を狭めることにより、便の通過障害が起こります。下痢や便秘は他の消化器疾患などでもよく見られる症状ですが、便が細くなる・残便感があるなどの症状は、大腸がんや大腸ポリープによる大腸内腔の狭窄が考えられます。

  • 便秘下痢を繰り返す
  • 便が細くなる(鉛筆のように細い便)
  • 残便感がある(排便後も便が残っている感覚)
  • 上記の症状が突然起こる など

腹部膨満感

大腸がんの発生・進行によって便やガスの通過障害が起こると、腹部膨満感(お腹の張り)として感じられます。

  • お腹が張る感じが続く
  • ガスが溜まった感じが続く
  • 腹部の不快感が慢性的に続く
  • 腹鳴(お腹が鳴る)が増える など

体重減少

がん細胞は通常の細胞よりも大量にエネルギーを消費します。また、体もがん細胞と戦うためにエネルギーを必要とするので、エネルギー代謝に異常が生じ、その結果として体重が減るようになります。原因不明の体重減少は、大腸がんを含む消化器がんの症状として特に注意が必要です。

  • 半年~1年以内に5kg近く、あるいは5%以上体重が減っている
  • 食事量は変わらないのに体重が減る
  • 減量していないのに徐々に体重が減る など

※60kgの方であれば3kg以上

貧血症状

がんからの出血が慢性化すると貧血を引き起こすことがあります。血便などの自覚できるほどの出血がなくても、以下のような貧血症状が長期化している場合は注意が必要です。

  • 立ちくらみ
  • 動悸
  • 息切れ
  • 疲労感
  • 顔色が悪い など

大腸がんのリスク要因

以下の条件に当てはまる方は大腸がんのリスクが高まります。これらに当てはまり、上述したような症状が現れている場合は、すぐに当院へご相談ください。

  • 40歳以上の方
  • 大腸がんの家族歴がある方
  • 大腸ポリープの既往がある方
  • 肥満(BMI25以上)の方
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)の方
  • 喫煙習慣のある方
  • 過度の飲酒習慣のある方 など

大腸がんに気づくきっかけ

初期段階の自覚症状に乏しい大腸がんは、健康診断や検診で実施する便潜血検査をきっかけに発見されることが多いです。検査結果を正しく理解し、適切な対応につなげましょう。

便潜血検査

便潜血検査は、便に含まれる血液を検出する検査です。肉眼では確認できない微量の出血であっても検出できるのが特徴で、多くの自治体で大腸がん健診として実施されています。当院も箕面市の実施する大腸がん検診の実施機関ですので、お気軽にお問い合わせください。検査後の精密検査やフォローまで、一貫して対応いたします。

便潜血検査が陽性の場合

消化管からの出血が起きている可能性があります。大半は肛門からの出血(痔)ですが、大腸がんをはじめとした消化管がんのリスクも考慮する必要があります。症状の有無に関わらず、当院での精密検査(大腸カメラ検査)を受けてください。

便潜血検査が陰性の場合

検査結果としては「異常なし」ですが、「たまたまその期間の出血が検出されなかった」という可能性もあります。残念ながらすべての大腸がんがこの検査で陽性になるわけではありませんので、便潜血が陰性でも便秘や下痢が続く、便が細い、腹痛などがある場合は大腸カメラ検査などの精密検査をお勧めします。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)

肛門からカメラ付きの細いスコープを挿入し、大腸の内部を直接観察する検査です。初期の大腸がんは自覚症状に乏しいため、他の病気や症状の検査、あるいは健診目的で実施した大腸カメラ時に、偶然初期の大腸がんやがん化する前の大腸ポリープが見つかることもあります。
大腸がんの確定診断ができるほか、検査と同時に病変部を切除することで大腸がんの完治を目指せますので、症状がなくても定期的な大腸カメラ検査をお勧めします。

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